両立思考で「最上・最適」な状態を実現する  
マキシマイザー株式会社

ビジネスにおいて必要な考え方とは何か?

100年前も100年後も。 ビジネスの世界で通用する考え方を体系化し普及させたい。
では、その本質はいったい何でしょうか?
西洋哲学と東洋哲学を研究した結果、至った答えは「両立思考🄬」です。 それは以下に示す「思考のあり方」。
考え方の心構え、スタンスともいえます。後述する両輪思考、両面思考といった思考のあり方も両立思考の一分野です。

2つの大切なことを両立させることで、最上・最適な状態を実現する

企画を通す、プレゼンを成功させる、交渉を成立させる、問題を解決する、といったビジネスの場面において、うまくいかないケースは両立思考ができていないからです。 例えば、次の両立ができるようになれば、仕事がうまくいくようになります。

  • 「相手の目的」と「自分の目的」
  • 「感情」と「論理」
  • 「短期策」と「長期策」
  • 「ヒント」と「答え」
  • 「積極」と「謙虚」
  • 「計画」と「実行」
  • 「分解」と「分類」

仕事を進めていくうえで重要な点を見落とさないために、両立思考が役立ちます。

仕事とは、時間の流れと共に状態の質を上げていく行為

時間は流れています。誰も止められません。 100年前も100年後も同じです。 その前提で状態の質を上げていくこと。それが仕事です。
仕事の根幹は、「問題解決」と「合意形成」の2つを両立させることです。 例えば、以下の表現はいかがでしょうか。

「問題を解決するために、何が問題かについて、まず合意形成する」
「問題点について合意形成ができたら、問題は解決したようなものだ」
「問題解決は総論賛成、各論反対になりがちだ。各論の合意形成を進めよう」
「合意形成に向けた問題を、一つずつ解決していく」

どれも仕事の場面であり得るのではないでしょうか。

着眼が9割!何を考えるか、で結果が決まる

いわゆる「頭の使い方」には、2つあります。一つは「何を考えるか」、もう一つは「どう考えるか」。
一般的に思考スキルと言われているものは、後者の「どう考えるか」です。 論理思考、仮説思考、水平思考、問題解決思考といった、いわゆる思考スキルは必要です。ただ、何を考えるか、という「思考のあり方」が結果の大部分を決定しています。
例えば、お客さまに何か納得していただきたいとき、「論理」面をどれほど精緻に作っても、「感情」面の配慮が欠ければ、「その精緻に仕上げる作業」は無駄になるでしょう。
コミュニケーションでは、「感情」と「論理」の両面への配慮が必要なのです。 仕事における失敗や無駄は、「大事なことを見落としていた」ということが、原因となっていることが多々あります。 その失敗や無駄を防ぐための「思考のあり方」が、両立思考です。

両立思考を応用して、モノゴトを2つに分けて考えるとうまくいく!

状況や環境を分析するとき、両立思考では「分解」と「分類」を行います。 分解では、まずモノゴトを2つに分けてみます。
このとき「できる」と「できない」、「ある」と「ない」、「すべき」と「そうではない」で分けると、分類も同時にできています。
例えば以下のような分け方で、考えてみるということです。

  • 「変えられること」と「変えられないこと」
  • 「自分ができること」と「自分ではできないこと」
  • 「いまあるもの」と「いまないもの」
  • 「手に入るもの」と「手に入らないもの」
  • 「意味があること」と「意味がないこと」
  • 「言うべきこと」と「そうではないこと」
  • 「管理すべきこと」と「そうではないこと」

モノゴトを2つに分けて考える。このことで、状況の理解が進み次の打ち手が見えてきます。

両立思考は両面思考!表があれば裏がある

ある製造業の会社が、創業期に「自前主義」で技術の蓄積を行い、結果として事業に成功して大きな成長をしました。
経営方針には「技術の自前主義」が書かれることとなりました。
しかし、競争環境が変わっても「自前主義」にこだわり、新しい考え方や技術を取り入れることができず、結果として市場で勝てる新製品をだせなくなりました。そして衰退への道を歩むこととなりました。

ある経営者は「調和が第一」という考え方で、サービス業の会社を発展させました。社員が一丸となったのが成功要因です。
しかし、競争環境が変わった時に「社内に反対意見はあるがやるべきこと」について、着手することができません。
よって会社は収益構造の改革に遅れ、結果として存続の危機を迎えました。

価値観は、善でも悪でもありません。単に状況に合っていれば善、状況に合わなければ悪、ということです。何ごとも毒にも薬にもなるということ。 であれば、「良い面を引き出し」、「悪い面を出さない」という両立思考が重要となるのです。
両面を見てみる。両面とうまく付き合う。組織にとっても個人にとっても。これは100年前も100年後も通用する思考のあり方です。

実務での両立思考は両輪思考であり「両輪」という考えを持つことが大切

ビジネスパーソンが両立思考を学ぶと、「AとBの両輪をまわす」や「CとDの両輪で進めていく」といった発言がでるようになります。
例えば、人事課長が「採用を効果的に行うために、1)面接官教育、2)採用媒体の改善、の両輪をまわしていく」という考えを持って課内業務を進める。 あるいは営業課長が「今期の目標達成のためには、1)お客様ニーズの深堀、2)開発部との連携、の両輪で進めていく」と方針発表する、という具合です。

仕事で成果を出すためには、業務の実態を動かしていく必要があります。このとき両立思考がはたらくと「両輪」という言葉が自然にでるようになります。
これは2つの重要な要素を見極め、活用していこうとする証拠です。業務を車輪に例え、うまくまわして進めていこう、と考えているのです。
片輪だけでは不安定。「だからこそ両輪」ということに気づけることが、成果への近道です。

最高レベルの知性とは?

ビジネスパーソンが身につけるべき知性について、米国の小説家の言葉をご紹介しておきます。
The test of a first-rate intelligence is the ability to hold two opposed ideas in the mind at the same time, and still retain the ability to function.
最高レベルの知性とは、二つの相反する考えを持ちながら、それらを両立して活用できることである。
F・スコット・フィッツジェラルド(偉大なるギャッツビーの作者)




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